機械魔法伝
 ラオタナはガイが小さい頃から面倒を見ていた。

 ふと、昔の記憶を思い出す。


『ラオタナ!僕は将来立派な魔法使いになるんだ!』

『そうか…魔力の無い俺の分まで頑張れよ!』

『分かった!絶対立派な魔法使いになるから!』

『約束だぞ!』


 その時のガイの年齢…何と5歳!

 思えばガイはその時点で他の子供達より知能や魔力が高かった。

 今では立派に…


「くらえ!キルストライクウウウゥゥ!!!」

「ちょ…キルやめっ…」

「死ねッ!」

「うぎゃあああぁぁ!」


 立派に成…


「げぼっ…血の吐き過ぎで死にそう…」

「じゃあ死んでよ。早く僕の視界から消えてくれ。」


 立派に成長…したという事にしておこう…

 ラオタナはガイ達を電脳世界のゲートの前に案内した。


「電脳世界は未知の土地。くれぐれも気を付けろよ…」

「大丈夫。何かあったらネリクごと電脳世界を吹っ飛ばすから。」

「それはやめてくれ…ネリクの平和の為に…」


 ガイよりもネリクの未来が心配になってきたラオタナなのであった。

 
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