機械魔法伝
最終説
 ガイは杖を上げると、早速砲台に向けて魔法を発動した。


「エクスプロード…」


 ガイが魔法を唱えた瞬間、大砲は大きな爆発を起こした。

 急な攻撃にライとキルは呆気に取られていた。


「ガ…ガイ…何やってんだ…?」

「何…って、攻撃だよ。先手必勝だしね。」


 先手必勝…。もっと平和にサイバーシティーの中に入る方法もあるだろう。ライはそう思ってため息をついた。


「なぁ…話し合いをすれば通してくれるんじゃ…」


 ライがそう言うと、ガイはププッと笑ってこう言った。


「そんな事したら死ぬよ?あっちだって戦闘態勢だし…」


 ライはガイに言われて大砲を見ると、大砲はビームのチャージをしていた…。ビームを今すぐこっちに発射しそうだ。


「えええぇぇ!?」


 ライが焦っていると、ガイはまた杖を構えた。


「アイスダスト…」


 ビームをチャージしていた大砲が瞬時に凍ってしまった。


「一瞬の甘えが命取り。まぁ、死にたかったら甘んじて良いけど…分かった?」


 ガイにそう言われて、ライは顔を青くしながらうなずいた。

 
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