レンアイ



「若林さん、移動しましょう」



『え、体調悪いのか?』


どうしよ…


看護師さんが
「かして?」


ちからいっぱい頷いて携帯をわたす



「もしもし?若林さんの担当のものです。今日、声が出なくなってしまって、いまから先生に見てもうところです。」


『あ…そうですか…じゃぁ菜々に俺が行って平気な頃にメール頂戴って言っといてください。』


「わかりました。若林さんに声かけてあげてください。」


携帯が戻ってくる。


カツカツ…

携帯のマイクの部分を爪でたたく


『菜々?お前には俺がいるから安心しろ。なにかあったらすぐメールしろとんでくから。』








< 120 / 206 >

この作品をシェア

pagetop