レンアイ
「若林さん、移動しましょう」
『え、体調悪いのか?』
どうしよ…
看護師さんが
「かして?」
ちからいっぱい頷いて携帯をわたす
「もしもし?若林さんの担当のものです。今日、声が出なくなってしまって、いまから先生に見てもうところです。」
『あ…そうですか…じゃぁ菜々に俺が行って平気な頃にメール頂戴って言っといてください。』
「わかりました。若林さんに声かけてあげてください。」
携帯が戻ってくる。
カツカツ…
携帯のマイクの部分を爪でたたく
『菜々?お前には俺がいるから安心しろ。なにかあったらすぐメールしろとんでくから。』