レンアイ




手当たり次第にものを投げる。



壊れる音が部屋に響く。




「菜々…落ち着け…」






「こないで…もう菜々の前に現れないで…お願いだから…」



「なぁ?」


キッと直をにらむ。



「俺が本当の直だって思ってんの?」


は?

「意味分かんない…」


ふっと笑うと

「俺、直じゃないよ?」



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