ひまわりの咲く頃に

多分このことがきっかけに

私達はわりと仲よくなった。

そして今日も屋上にいる。

『朱元っていつも太陽みてるよな
 好きなのか?』

『ふふっだぁーい嫌いだよあんなの』

『じゃ、なんで?』

『羨ましいから
 自分の力であんなに輝ける
 んだもん』

『ふーーん』

私はどこよりもこの屋上で

過ごしている尚哉との

時間が心地よかった。

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