つむぐ、
両目をこじ開けて、
風景の中にきみを捜した。
端のほうにちょこんと、写っていて
思わず、ほっとした。
きみがまだあたしの視界から消えないのなら、
あたしが吐き出す今日にも意味はあるのかもしれない。
今日食べた、栄養が口から逃げようとした時にも
あたしは意味を知るのかもしれない。
過呼吸…空の下で喘でいても
何も変わらない、
この世界で
あたしはまた
唯一の人を見つけるのかもしれない。
傷のある腕にも意味は潜むのかもしれない。
(絵画の魅惑)