君がいた…
<理由>
練習終了後―

舞 成二 功 美星を連れて

自宅に戻った俊樹

「この住宅街ってさ、高級住宅街…だよな?」

成二が辺りを見渡しながら

小声で功に聞く。

「だな…
つーか それがなんなんだよ?」

成二の問いに答えた功だが…

若干…反応が冷たい…

「いや…俊樹って おぼっちゃんなんだなって 思ってさ。」

成二の話しに功は

「金持ちで 頭良くって、嫌味のない性格。
その上 イケメン君。」

と続けた。

「でも…本人は、女共に騒がれてんの
全く気付いてないし。」

成二はそう言うと

俊樹を少し呆れた目で見た。

「なんだよ?」

成二の視線を感じた俊樹が振り向いて言う

「別にぃ。」

いたずらっぽい笑みを浮かべて答える成二に

「気持ちわりぃよ…」

と 俊樹がつぶやいた。
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