君がいた…
「ただいまー。」

靴を脱ぎながら 奥に向かって叫ぶ俊樹

すると

奥の方から

パタパタと スリッパの音が聞こえてきた

「はい どーぞ。」

俊樹が4人にスリッパを提供し終えた頃

「おかえり。」

きれいな女性が

そう言いながら 姿を現せた。

「友達 連れて来たからさ。飲み物よろしくね。」

その女性に背を向けたまま 話す俊樹

「はいはい。
こんにちわ いつも俊樹がお世話になってます。」

きれいな笑顔でそう言われた4人は

「こんにちわ。」

と 一言返すのがやっとのほど

その女性にみとれていた…

その様子をみた俊樹は

「あのさ…
これ うちの母親だよ?」

女性を指差して言うと

「えっ!?お姉さんとかじゃないの?」

舞が びっくりした顔で言った。
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