君がいた…

「俺の中の亜紀は
あの日からずっと泣いてた…
でも 今は笑ってくれてる…。
いつからだと思う？」

宏史の質問に

美星は

顔を真っ赤にしたまま

「わからないわ…。」

その答えに

宏史は 優しく微笑み

「亜紀と同じくらい
美星さんが大事だって…
正直に思えるようになった日から…。」

と 返した。

美星は

両手で口をおおい

宏史をじっと見つめる

「だから もし
こんな俺でも 美星さんが受け入れてくれるんなら…。」

そこまで言うと

宏史は

今度は にっこり笑い

「なにがあっても
全力で守るし
絶対 泣かせない。」

と 言い切った。

「あ…あたし…も…。」

やっと口を開いた美星…

「あたしも…
初めて会った時から
宏史くんが気になってしょうがなかったよ！」