君がいた…
夏休みに入ると

美星は

毎日のように 部活に顔を出していた。


宏史と美星の様子から

2人が付き合い出した事を

部員らは気づいていた。

成二 功 俊樹は

次の日に 舞から呼び出され

宏史の告白の内容を

一言一句全て伝えられた。

嬉しそうに話す舞に対し

俊樹は

「舞は それでいいのか?」

真剣な眼差しで口をはさんだ。

「え?」

言われた事を すぐに理解できない舞…

「嬉しくないんだろ?」

俊樹の鋭い突っ込みに

舞は

黙ってしまった…

「まさか…」

成二が

なにか 思いあたったのか…

複雑な顔をして 舞を見た。

功も 気づいていて

小さなため息をはいた。
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