君がいた…
その頃

宏史と美星は

あてもなくブラブラしていたのだが…

突然

「宏史くん家行きたい。」

美星が立ち止まって言った。

「…え…?」

その申し出に

困惑顔の宏史―



「そういえばさ」

成二が

俊樹を見て

いつになく真剣な顔で言う。

「なんだよ?」

成二の表情に

俊樹は なにか感じたらしい…

「宏史んとこの両親って…
あんな状態だった宏史(あいつ)を
なんでほっといたんだ?」

その問いが終る頃に

電話を終えた功と

用事を終えた舞が合流した。
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