君がいた…
俊樹は

小さなため息をはくと

3人を見て

「うまくいってないんだよ…。」

ポツリと言った。

なんの事だか分からない 功と舞に

自分が聞いた内容をはなした成二。

それを確認し

俊樹が話を続けた。

「タイミングが悪かったっていうか…
亜紀の事故が
“養子”の話をした次の日だったから…」

説明しづらいのか

俊樹は“う~ん”と

うなるような表情をし

腕組みをした。

「殻に閉じ籠った宏史に、どう接していいのか分からないって感じかな?」

やっと出した自分の説明に

やや納得していないような俊樹。

「宏史が避けてたのか?」

功の質問に

「そう。」

分かってくれた事が嬉しかったのか

満面の笑みで答えた俊樹。
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