愛情失調かなり重症
まぁ、あんたの人生だし。ねーちゃん関係ないし。
これで今まで生きてきてて、一応犯罪にだけは手を染めてないみたいだから、放っておこう。
こういう種類の人間を、私はよく知ってるから。
誰かがどうにかしようとしてどうにかなるもんじゃない。


「で、ねーちゃん。金貸して」


・・・・うん。ほら、ね。
どうにかしようも何も、コレはアレだ。
両親の小型なのだ・・・・。




親兄弟こんなんばっかりだと、ね。
たまに思うわけです。

本当は私のほうが間違った生き方してるんじゃないのかな・・・って。

だって、コイツらみんな、これで生きてこれてるんだもん。
したくない仕事しなくたって、人に迷惑かけたって。

いやいやいや、でもちゃんと分かってもいるんです。

コイツら全員、最後は刑務所で死ぬか野垂れ死にだな・・・って。






だから私は働くんです。
人並み以上に。
働くことで、言い聞かせるんです。
私はちゃんと、社会に馴染んで生きていける人間だ、って。
< 22 / 24 >

この作品をシェア

pagetop