二重人格弟に溺愛中
「えっ...と〜
あは、あははは...」
言い訳が思いつかないよ!!
そんな可愛い顔されると
何も考えられなくなっちゃう!
「まぁいいや。
先輩、俺不良じゃないんで」
「うん。
それは君を見れば分かったよ
紅莉、じゃあ案内してくれる?」
「「はっ?」」
あたしと圭の声が重なった
「忘れないでよ!
学校案内!!」
「どういうこと?」
「京野くんに学校案内してあげるの...
だから部活に行くの遅くなる...」
圭はきっとまた黒いオーラを
出していると思うから
顔を見ずに下を向いて言った
「ふ〜ん、そう。
じゃあ僕は部活行くんで!!」
一瞬冷たい表情だったけれど
すぐに学校用の顔に戻った
そして満面の笑みを見せて
階段をおりて行った
チクンッ...