二重人格弟に溺愛中
「誰かに教えてもらってるとか?」
「...やだよ」
「じゃあ行ったら?
家に来られるのが嫌だったら」
奈美の言葉にあたしは
頷けない
デート...一応ね
どこかで圭を好きな自分を
裏切っている気がして...
でも京野陸なんて眼中にない
「とにかく、圭くんの所にいけば?
言うだけ言ってみたら?」
「うん...そうする」
「何かあったら電話していいから」
「うん...ありがとう」
「はい、鞄。」
「持ってきてくれたの!?」
「まぁね。」
「奈美〜大好き!!!」
「当たり前でしょ。」
意地悪そうに笑う奈美
でもすっごい可愛い
あたしはもう一度奈美にお礼を行って
圭がいる弓道場に向かった