二重人格弟に溺愛中

「行くからっ!!」



「ほんとうに?」


「行く!!
絶対明日行きます!!」


あたしは無意識のうちに
「行く」という決断をしていた



圭との時間の邪魔されたくなくて
あたしの口は勝手に動いていた


「じゃあ明日ね?
来なかったら....」


京野陸はあえてその先を言わず
あたしの隣を通り過ぎて行った




恐ろしい半分やらかしてしまった
自分に対する怒り



圭に言えない!!

絶対に言いたくない....



これは圭には秘密...


あたしの最悪なデート(強制)
が始まろうとしていた



「紅莉帰ろう♪」


圭...
あたしはこのひと時が好き
皆の前で普通に「紅莉」と言ってくれることが



デートのことは言わない


「うん...」