二重人格弟に溺愛中
悪いなあと思いながらも
受け入れてしまった
「ありがとう...」
「いえいえ。
お金いくらだった?」
「へ?」
「アイスコーヒーとポップコーン」
それまで!?
あたし立場なくなっちゃうよ
そこまでお世話になったら
なんか...後が恐ろしい
いやね?
疑ってる訳じゃないけど
こんなに優しくされるものなのかな?
って不思議に思うんだ
「これくらいは大丈夫だよ」
「う〜ん...」
「じゃ、じゃあ!!
チケット代とこれでチャラにしよう?
そうすればいいでしょう?」
金額はチケット代の方が高いけど
同じお金だから....
「しょうがないね。
じゃあスクリーンに行こう」
「うん」
係員さんにチケットを出して
5番スクリーンに向かった
『禁断の恋』
それが映画のタイトルだった