二重人格弟に溺愛中


「あっ、えっと...


圭は迎えに来てくれたんだよね?
だからあたし帰るね!!」


しどろもどろしながら
言い訳を並べた


ただ...圭の前では他の男の人に
触れられたくないと思ったから


「そういうことです。
先輩、さようなら」


感情の籠っていない挨拶をして
あたしは圭に引っ張られる形で
その場から離れた






「ふ〜ん。
楽しくなってきた」



京野陸がこんなことを言ってるとも
気付かずに....



ーーーー.....


「圭...」


「......」


「圭...」


名前を呼んでも返答はない


そんなに怒ってるの?


なんで?
なんでそこまで怒ってるのか
あたしには分からない


「圭...」


「なんでデートしてんの?」
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