二重人格弟に溺愛中



お昼ご飯も食べてないから
体力的にも精神的にも
少し疲れた


でもそれよりも、
こんなに一生懸命捜しているのに
見つけられない自分にいらつく



駅前にはいないと思い
来た道をとぼとぼ歩いていく


やっぱり俺と紅莉は弟と姉だけの関係?



一生、交わることのない
レールの上に立っているのだろうか?



そう思うと悔しくて
自然と拳に力がはいる



どうして好きになってしまったんだろう?


こんなに辛い想いをするなら
いっその事出会わなければ良かった



だんだんとマイナスな方向に
考えがいってしまって
俺のテンションも急激に下がる


そんな俺に共鳴してか....



ポツ......ポツ..




「雨かよ...」


振りはじめた雨は
しだいに地面に雨跡をつけ地面を濡らす



濡れか帰りたくないから
近くのコンビニの入って
ビニール傘を買った
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