二重人格弟に溺愛中



「あっ、紅莉!!」


一言話しただけなのに
圭の周りだけ花が咲いたように明るくなる



「ど、どうしたの?」


「別に用はないけど
午前中の競技お疲れさまって
言いにきた」


....それって


「もしかして...見た?」



「バッチリ」



「いやぁ.......」


もうあたし砂になりたい

砂になって風に何処かへ飛ばされたいよ

恥ずかしいし惨めだし....


「ちょっと来て」


「ん?」


「空教室行こ?」


「なんで?」



「2人っきりになれるから」


そんな事をさらっと言える圭が凄いよ...


あたしは圭の言葉に顔を赤くして
断った


だって...


流石に学校じゃいけないことだから
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