二重人格弟に溺愛中
-紅莉SIDE-



圭…


好きな人いるんだ…


あたし…


全然気づかなかった


あたしなんて
勝手に圭の傍にいるだけだし、


沢山の女の子から告白されている事も知っている


ましてや、あたしは恋愛対象にすら入ってないんだから…



馬鹿みたい



たとえ本当に血が繋がっていなかっとしても家族なんだから…



あたしは流れる涙を拭ってお風呂の準備をした。



泣いているだなんて
見せたくない



リビングに移動すると圭は既にスパゲティを食べ終わっていて、

テレビを見ていた。



「お風呂10分位で沸くから、先入ってね?」


「うん♪」



ただ、返事をしただけなのに、あたしの心臓はキュンと跳ねた



「あ、あたし!
部屋にいるからっ!」


一緒の空間にいると心臓がもたないから、自分の部屋に逃げた
< 21 / 338 >

この作品をシェア

pagetop