二重人格弟に溺愛中
「紅莉、ちょっとこっち」
半分強制的に引っ張られ
人混みをすり抜けて
裏庭に着いた
その瞬間…
「んっ…!!」
圭の唇があたしの唇に重なり呼吸を遮る
「け…ぃ…んっ…」
「紅莉は渡さない。
だから…離れないで?」
圭?
圭も不安なの?
あたしを必要としてくれてる?
あたしは隣にいていいんだよね?
節目がちに寂しそうな顔する圭
「やっと両想いになれたんだ…
だから、この幸せは絶対に壊させないから安心して…」
あたし、信じてみるよ
でも、時には不安になるときだってある
その時は二人で頑張ってこうね…
「圭…大好きだよ…」
「俺も…」
そしてもう一度
あたし達はキスをした
唇が離れて顔を見合わせる
恥ずかしくて
照れ臭くて
でも、確かに幸せっていうものを感じでしたんだ
お互いの体温を感じて
お互いの存在を確認して
また、照れあう
「じゃあ、戻ろっか////」
「そうだ、ね」
裏庭を抜けたら
後夜祭のメインイベント
『丸ちゃん大告白☆』
が行われてる最中だった