二重人格弟に溺愛中
そして、その後は何事もなかったかのように接してくる圭
ドキドキしたのはあたしだけ?
圭はドキドキとかしないのかな?
色んな疑問が生まれてくる
「圭の馬鹿…」
言葉にしてみるけど、宙に舞うだけ…
圭はというと、
暢気にテレビをみている
「もういいもん…」
あたしはいじけて自分の部屋に逃げた
圭が追いかけて来てくれたら許してあげよう
それまで部屋に閉じ籠ってやるんだ…
そう思いベッドに潜りこんで目を閉じた
でも、目を閉じても瞼の裏側には圭がいる
そんな幸せに浸りながら眠気に負けてあたしは眠りの世界へ引きずりこまれていった…
――――――――――
「んぅ……」
身体に重みを感じてあたしは目を覚ました
「あっ、起きた?」
この声の持ち主って…
「けけけけけけ、けい!!?」
「うん、俺だよ」
「なんでいるの!?」
「紅莉が寝てたから」
答えになってないし…