二重人格弟に溺愛中
◆デートは甘く
アイスクリーム
「紅莉!!早く!!」
「え~!?
走んなくてもいいじゃん…」
「ジェットコースター早く並ばないと混むから!」
おはようございます
今日は圭との初デートの日
遊園地に来てるんです!!
朝から心臓はバクバク…
いつも一緒にいるはずなのに何故かいつもと違う風に感じる。
「紅莉~聞いてる?」
「う、うん」
朝なのに異常にテンションが高い圭
体育祭で焼けた肌
襟足が少し伸びた髪
形の良い指
その全てにドキドキしている。
そして、
ふいに繋がれた手……
「紅莉が迷子にならないように手繋いどく」
少し照れたように
あたしから顔を反らして
でも少しはにかんで歩き出した
「……ありがと」
あたしも同じように照れながらもお礼を言った
でも照れた顔を見られたくないから、前髪で髪を隠したんだ。
「なんか…照れる」
「そうだね…
カレカノだもんね」
「だね…」
恥ずかしいけど
デートって良いものだね