二重人格弟に溺愛中
そして…………
「さっ、俺の出番だ!!」
「えっ、えっ、え~~~~~~~~!!???!」
あたしの悲鳴と共に
猛スピード回りだしたコーヒーカップ
視界は物体を判別できないくらいにぐにゃぐにゃしている
「楽しいよね~紅莉?」
そんな同意を求められても…
今のあたしにとって
吹っ飛ばされないように
必死にカップに掴まっていることで精一杯だって……
それにだんだん気持ち悪くなってきた……
これっていつまで回ってんのよ……
はっきり言ってあたしは早くカップが止まる事だけを願ってた
だって…
このスピード
ジェットコースターに乗ってるのと、あんまりスピード変わらないよ……
圭の馬鹿
後で仕返ししてやるんだから
あたし、それまでの辛抱だ…