二重人格弟に溺愛中




「すいません!!
チョコ一つ下さい!」


「はい、230円です」



俺は急いで財布から
お金を出してアイスクリームの出来上がりを待つ



もしかしたら、紅莉が怒って
帰ってしまうかもという考えが
脳裏に浮かぶ


もしかしたら、他の男が紅莉に言い寄ってるかもしれない


嫌な事ばかり考えてしまう…


そうしてるうちにも
アイスクリームが出来上がった


そこからは猛ダッシュ


でも周りにいる人にぶつからないように慎重に…


近くに行くと
紅莉がベンチに座っていた


良かった…

帰ってなかった…


俺は静かに、紅莉に気づかれないように歩いて行った





そして…………










「あ~かり!!」


「ひゃい!?」


アイスクリームを紅莉の頬に当てたら何とも予想してなかった声


「圭!もう何処行ってたの!?」



やっぱり怒ってるよ…


「あたし、不安だったんだから…圭がいきなりいなくなっちゃって…」


あれっ?


怒ってんじゃないの?
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