二重人格弟に溺愛中



「ど、どうすんだよ!!」



「手握っててくれ!!」



男相手に手を握れだと?


そりゃないだろ…


「無「わわわわ!落ちる~~~~!!!!」



「「ギャ――――!!」」




男2人の低音の悲鳴がこだますと同時に、ゴッツは俺の手首をありったけの力で掴んできた



落下と伴う痛み



怖いだなんて感じたことのなかったジェットコースターが、一瞬にして恐怖を覚える乗り物になってしまった。



そして、コースターが乗り場へと帰ってきたら…



「ジェットコースターって、案外面白いんだな」



はぁ!?


今何て言った?


お前のせいで俺は悲惨な目にあったんだぞ!


「ありがとな…
お前がいてくれなかったら
俺は一生ジェットコースターに乗れなかったよ」



ゴッツのそんな言葉を聞いてしまったら、怒る気もなくなった



というより吸いとられたにちかい…



「お前が女だったら好きになってるかもな」



き、気持ち悪い発言すんなよ!


俺は女になる予定はこれからもないし、そんな目で見んな!


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