二重人格弟に溺愛中
「ねぇ・・・紅莉・・・」
朝食を食べている圭が
あたしに話しかけてきた
「なに?」
「何か・・・・避けてない?」
「そう?」
あたしはあえて平然とした
態度をとる
「俺、何か変なことした?」
圭のせいじゃないけど
圭の言葉が気になって・・・
「あのさ・・・」
「ん?」
いつもと同じ可愛い笑顔で
あたしに返事をする
「もう・・・
一緒に学校行くのやめない?」
「なんで?」
「ほらっ、高校生にもなって
姉弟で一緒に学校行くのとか
変だって思われちゃうでしょ?」
「紅莉はそれを気にしてんの?」
可愛いとおもっていた圭が
急に男に見える
強い眼差しと
整った顔
圭の全てがあたしを
見ている