二重人格弟に溺愛中




「この恋が禁断で周りから認められなくても好きなの。


太陽があたしのことを軽蔑してもいい。


それくらい好きだから…」



遠回しに


”あたしの事好きにならないで”

とでも言われてるみたいだ


遊園地で紅莉と圭を見たとき、
別れさせてもいいから
俺は紅莉を諦めないと思った。



でも、今の状況でそんな事考えられる?



引き裂いてやりたい。



そんな自分勝手な考えが
あった事が恥ずかしく感じられた。



紅莉はちゃんと分かってるんだ



この恋が許さないって…



それを覚悟で好きなんだ



「でも、血が繋がっているなら
尚更関係がバレちゃ不味いんじゃないの?

今はまだ誰かに知られてないけど…


もし、そうなったら…


耐えられんの?」



好きな女が悲しむ姿は見たくない


カッコつけてるわけじゃないけど、好きな人には、いつも笑っててほしいんだ。




「分かんない…よ?」



ほら、そんな恋なら
やめろよ。


< 242 / 338 >

この作品をシェア

pagetop