二重人格弟に溺愛中

家を出ていつもと同じ道を歩く


「今日のご飯は?」



「何がいい?」



「う~ん・・・」


一生懸命悩んでいる圭も可愛い


あたしはなんだって
圭のリクエストに答えるよ?



だって、大好きな圭のためだもん




「じゃあ・・・肉っ!」


「えっ?生?」


「なわけないじゃん!
肉料理だったら何でもいいってこと」



あぁ・・・

そういうことね


一瞬、肉食動物にでも
変身したのかとおもったよ



「じゃあ、しょうが焼きでいい?」


「うんっ」


嬉しそうに歩く圭

あたしはそれに優越感を感じる




「あっ、部活・・・」


「待っててね?」


「う、うん!」



先帰っててなんて
言われなくてよかった

圭の発言一言一言に

ハラハラしてしまう
< 25 / 338 >

この作品をシェア

pagetop