二重人格弟に溺愛中
「い、いや!!
紅莉が作ってくれたもの全部美味しいから!!
俺、食べる!うん、食べる!」
まるで自分に言い聞かせてるみたい…
笑いそうになるのをこらえてお礼を言う。
「じゃあ帰りにスーパーに寄ってこうね?」
「えっ、あっ、はい」
何故か敬語
そんなに嫌いだったっけ?
記憶の回路を辿ってみるけど
これと言った理由はないと思うんだけどなぁ…
まっ、どうせ辛口は買わないからいっか!!
「スーパーにレッツゴー!」
「おぅ…」
急激にテンションが低くなっている圭を引っ張って、スーパー目指して歩き出した
「紅莉…」
「ん?何?」
「いや、なんでもないです」
「そう?」
怯えてるよ…