二重人格弟に溺愛中
昇降口で別れて
あたしは自分のクラスである
2-4組に向かう
「紅莉、おはよう」
木下 奈美(ナミ)
あたしと同じクラスの友達
親友っていったほうがいいかな
あたしは圭のことを
弟としてではなく
男として好きなことを知っている
「おはよう♪」
「今日も一緒に登校?」
「うんっ!」
「頭に花咲いてるよー」
「えっ!?うそっ!」
「ほんとよ。
それにしても、仲良いね」
「姉弟として・・・
なのかな?圭は・・・」
「さあ・・・それは圭くん自身
が知ってることでしょ?」
「うん・・・」
「なら、いいんじゃない?
一緒に学校行ってるってことは
圭くんは嫌って思ってないの!
はい、落ち込まない!!」