二重人格弟に溺愛中



でも………



あたしのお腹の部分にある腕は何でしょうか?



「け、圭?」


訊ねてみるけど………







「紅莉、これ何?」



「え゛っ?」



視線の先には………




“甘口カレーのルー”



「あ゛っ…」


恐れてた事態がっ…


「これ、な~に~?」


あたしの耳元で悪魔の囁きが聞こえた…


甘く、深く…


カレーの甘口なんて足りないくらいに甘い


蜂蜜よりも深みがある


「あ、あははは…」


あたしの乾いた声が圭への返事



それを受け取ったのか分からないけど、圭は一言こう言った










「お仕置きが必要かな?」


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