二重人格弟に溺愛中
「圭も顔色悪いわね?
大丈夫?」
心配する母さん
俺達のこと知ったら哀しむ?
この暖かい家庭には戻れなくなるのかな…
「どうかしたのか?」
父さんまで…
血は繋がってないけど、
本当の父親のように接してくれてる
俺の両親はどんな人だったのだろう…
ふと、今まで考えもしなかった事を考えてしまった
いけない…いけない…
「俺は大丈夫!!
紅莉の様子みてくるね」
「頼んだわよ~」
母さんは特に気にする様子はなくキッチンに入って行った
「今日はカレーか?」
「うん!甘口だけどね」
父さんもボストンバックの中をあさって、作業している
そして、たどり着いた紅莉の部屋
ドア越しでも分かる
きっと紅莉は泣いてるんだって…