二重人格弟に溺愛中
ガチャ…
遠慮がちにリビングのドアを開けた。
中ではカレーの美味しそうな香りが俺の嗅覚を刺激する
久しぶりに食べる母さんのカレー
父さんはお土産の整理をしていて、二人共前と変わってない
変わったのは俺達
「あら、もう大丈夫なの?」
味見をしてたのだろうか
お玉を片手にキッチンから
顔だけを覗かせていた
「うん…もう大丈夫!!
あたしも手伝うね!」
「助かるわ~!
じゃあサラダ作ってもらってもいい?」
紅莉は一瞬繋いでる手に力を入れてから離して母さんのところに行った
きっと
「がんばるね」
ってメッセージがあったんだと思う。
いや、そう信じよう…
「圭、お土産開けてみなさい」
一方父さんはニコニコして
自分達が買ってきたお土産を
早く開けてほしくてソワソワしている。