二重人格弟に溺愛中



「圭と紅莉はすごく仲が良くて、俺達はそれに支えられたりもしたんだ…


仕事で疲れてても、お前達2人の笑顔をみるとまた頑張ろうと思えた。


2人の成長を見ているのは凄く楽しかった…


でも………」



そこまで言って言葉をつまらせた

父さん…


その次はなんだよ…


多分、今までの話の中で
一番辛かったと思う


でも、俺には分からなかった


なんで言葉を詰まらせたのかが……


「章吾達と約束したことを守ることは出来ないんだ…」


「約束って……」



「それは…お「ご飯よ~~」


父さんの声が母さんの声にかき消された


「やっぱりなんでもない。
さあ、ご飯を食べよう!!」


そして、約束の内容も
うやむやにされて
結局は聞き出せないでご飯になった。

本当の両親との約束って
本当に何だったんだろう…
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