二重人格弟に溺愛中



「俺、紅莉が初恋の相手だから、それは多分これからも続いていくから……」



「はぁ………

いつからそんなに父さん達の元を離れていったんだろうな……


母さんが聞いたらなんて言うんだろう…


でも、圭は本気みたいだな」



「うん…

ごめんね、こんな息子で」



「ほんとだよ……
父さんは寂しいなぁ…

圭が息子じゃなくなるのが…

でも、これもしょうがないことなのかもな…」


父さんは少し落ち込んだ様子で
ソファに深くもたれ掛かった


父さんは今何を思ってるの?


悲しい?


寂しい?


悔しい?


それともちょっとでも嬉しいと感じてくれている?


そう感じてくれていたなら俺は嬉しいな……


「圭、一先ずそれは保留にしといてくれないか?
父さんにとってもそれは2つ返事はすぐにできない…」



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