二重人格弟に溺愛中



「紅莉……」


その愛しい声で
あたしを「好き」と言ってくれた時、あたしは圭との姉弟関係を超えた



それは、大きな試練の始まりであって、



想いが強くなきゃ乗り越えられない大きい壁でもあった



何度この恋を諦めようかと思ったんだろう…


障害があるから燃える恋


って言葉があるけど
そんなに上手くはいかないんだ



本当は傷つきながら
何度も迷って
たどり着くことができる



多分恋ってそうだよね


「圭……好き」



溢れでる想い


何回言っても言い足りない言葉


言う度に好きなんだと実感言葉


それが、『好き』





「俺も…好き」


さっきは強引なキスだったけど、今度は想い合ってするキス


圭の触れたところが熱を帯びて
あたしの体温を上昇させる


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