二重人格弟に溺愛中
-次の日-



「奈美っ!!」


いつものように圭と学校に行き下駄箱で別れたあと、階段を上っている奈美を見つけ声をかけた



いつもと変わらないのに、あたしは違う



「紅莉、おはよう」


「おはよう」


「どうしたの?
なんか今日はやけに元気だけど…」



実は昨日メールしようと思ったんだけど、奈美には直接言いたくてメールをしなかった



奈美は祝福してくれるかな?


少し不安だけど
奈美だけには隠し事したくない


あたしの親友だから


「どうしたの?」


「うん、あのね…

昨日お父さん達が出張から帰ってきたんだ。

でね、いろいろあったんだけど…」


「そのいろいろのところ教えてくれなきゃ理解できないんだけど」



「いや、話が長くなるから
ちょっと飛ばそうと思って…」


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