二重人格弟に溺愛中


二人はもう一度ため息をついて
円を作るように座った


「で、何?」


さぁ、本番だ


太陽と京野くんに昨日のことを言うんだ


あたしを好きになってくれて、ありがとう


そんな気持ちを込めて話したいと思う


太陽や京野くんのおかげで
気づけたこと、沢山あった


時にはなんであたしと圭の邪魔をするんだろうって、本気で嫌いになりそうな時もあった。



でも、好きになるって
そんな冷静になれなくて
考えるよりも先に体が動くんだよね



あたしもそうだから、理解できた



二人のおかげ



二人はそんなこと思ってないと思う。



だけど、あたしはそう感じたから全部話すよ



だから、聞いて下さい



「実はね…


―――――――――――」



< 316 / 338 >

この作品をシェア

pagetop