二重人格弟に溺愛中



「そうか?熱でもあんじゃね?」



そう言って、
あたしのオデコに手をのっけた


一瞬ビックリしたけど
太陽の手が暖かくて安心した



「ん。熱はねえみたいだけど
風邪の前兆じゃね?」



「そうかな...」



「今日はもう帰れば?
俺抜けてくるよ」


「はっ!?
何言ってるの!?」


「何って、送ってくっつってんの」



「部活優先してよっ!」



「具合悪そうな奴隣にいて
ほっとくなんて俺はできねえよ」


太陽のくせに....


優しすぎるんだよ…



「ほんとに大丈夫だよ!」


「俺は送りたいんだよ。
今準備してくるから校門で待ってて


言っとくけど、絶対だからな?」



「えっ!」


太陽は本当にあたしを送ってくれるらしく
帰る準備をしに戻って行った


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