二重人格弟に溺愛中
「紅莉ん家ってここ?」
気付けばもう家の前
あたしの家はわりかし学校から近い
「あっ、うん
ありがとね!!」
「お礼なんていいし〜
っつーか、いつもの紅莉じゃねえ」
「何よ。いつものって...」
「俺を馬鹿にするところ?」
「なんで疑問形なのよ」
「同意を求めているから」
「馬鹿」
「まっ、元気そうじゃん
良かった良かった」
もしかしてわざと?
でも、こんなに太陽と話したのは初めて
でもなんでだろう.....
こんなに時間が早く過ぎていく
一瞬のように感じられて
タイムスリップしたような感じ
「じゃっ、帰るわ」