二重人格弟に溺愛中



今朝だって、『大好き』と言ったのは家族としてじゃなくて、女として言った。



なのに、何でそんな哀しそうに笑うんだよ…


一緒に学校に行くのも他の男が紅莉に近づかないため。



俺、周りから可愛いとか言われているけれど可愛いなんて言われたくない。



ただ、紅莉の瞳に俺がいればいいんだ



ただ、それだけ…




―――――..........



「お疲れさまです!」


部活も終わり日はすっかり落ちていた




紅莉、ちゃんといるかな?


弓道場の中には入ってはいけないから
外だと思うんだけど.....




「紅.....莉」



俺がみたのは外で気持ち良さそうに
しゃんがんで寝ている紅莉だった



ったく....風邪ひくっつーの



「紅莉?起きて」



「うっ....ン....圭?」


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