二重人格弟に溺愛中
ポンポンッ
あたしは誰かに肩を叩かれた
もしかして....圭?
振り向くと......
「よぉ、姉ちゃん」
「...だ、誰ですか...?」
「誰でしょう?」
あたしの後ろに立っていたのは
柄の悪い人が2人
「1人?」
ニヤニヤしながらあたしの事を見下ろす
とっさにあたしはブランコから降りて
一定の距離をとった
「クックックッ...
そんな怖がんなくてもいいじゃ〜ん
1人なんでしょ?」
「っ..」
怖くて声が出ない
あたしとヤンキーの距離は
じりじりと縮まっていく
ガクガクと震えだす足
暗闇に包まれた公園