二重人格弟に溺愛中

偽りのない気持ち





「何が?」






「紅莉をもう離さないから。


紅莉に弟としか見られてないのは辛いよ…


だから、絶対に振り向かせる。」



ポカーン....


はっ?

えっ...?


どういうことでしょうか?


「圭....言ってる意味わかんないよ」



「分からない?」



「うん....」



そして、圭はあたしの耳元で
静かにゆっくりとこう言った



「紅莉はずっと俺のものになるの」



ドキッ...


急激にスピードを早めて
真っ赤になる頬


徐々に上がってゆく体温


圭の低音の声が頭から離れない
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