二重人格弟に溺愛中
思ってもみなかった言葉
俺の思考回路は停止
でもそれとは反対に
鼓動がさっきよりも速くなっていく
紅莉の言葉が...ぐるぐる廻っていく
「紅...「やっぱなんでもない!!
早く着替えてよ?」
「あっ、はい」
気のせい?
さっきの言葉は嘘?
違うと信じたい
もし本当なら俺は今すぐ紅莉を抱きしめることができるから
俺、覚えておくよ?
紅莉が忘れても
俺の心の中にとどめておくから
制服に着替え終わって
一言言ってから部屋を出た
「一晩って短い...」
ため息をついて下に降りていった
ーーーーー......
「圭、ありがとう」