治樹と未来
第3章・新たな気持ち
夜中になると、彼の熱はますます高くなっていった。
私は寝ずに、ずっと冷たいタオルで顔を拭き続けた。
私の瞼もそろそろ重くなってきた頃、
外が明るくなり始めた。
もう朝!?
男の子の家で1日過ごしたのが初めてだった私は
何だか複雑な気持ちだった。
まぁだけど、1日中看病したせいか、朝になると彼の熱は下がった。
よかったよかった。
彼が寝ている間に
【お大事に】
という置手紙を残し、自分の家に戻った。
家に帰ると、私はすぐにベッドに向かい、
その日は一日中ぐっすり眠った。
せっかくの休日を寝て過ごすなんてもったいない。
そしてまた学校。
いつものように学校に向かい、マイと美喜と意味ない話で盛り上がっていた。
この日は、元気になった八重歯男も学校に来ていて、
いつもの仲間と騒いでいた。
すれ違っても、目があっても、ありがとうの一言も言ってこない。
やっぱり最低だ。コイツは。
この日はたくさん宿題があったので、学校が終わるとすぐに家に帰った。
カフェに行かないのは本当久しぶり。
家に着くと、まずは冷蔵庫をチェック。
何もない。
分かっているのに、もう1度あけてしまった。
作っておいたハートの氷を一つほおばり、そのまま部屋に入った。
よーしやるぞー!
気合いを入れて、宿題をしようと教科書を開いた時、
1枚の紙がヒラヒラと落ちてきた。
【ありがとう 治樹】
えっ・・・いつの間に。
それから何だろう。
このドキドキ。
彼に腕をつかまれた時と同じ気持ち。
大嫌いなはずなのに、何度も手紙を見ては机の引き出しにしまう。
その繰り返しでこの日は宿題どころじゃなかった。
私は寝ずに、ずっと冷たいタオルで顔を拭き続けた。
私の瞼もそろそろ重くなってきた頃、
外が明るくなり始めた。
もう朝!?
男の子の家で1日過ごしたのが初めてだった私は
何だか複雑な気持ちだった。
まぁだけど、1日中看病したせいか、朝になると彼の熱は下がった。
よかったよかった。
彼が寝ている間に
【お大事に】
という置手紙を残し、自分の家に戻った。
家に帰ると、私はすぐにベッドに向かい、
その日は一日中ぐっすり眠った。
せっかくの休日を寝て過ごすなんてもったいない。
そしてまた学校。
いつものように学校に向かい、マイと美喜と意味ない話で盛り上がっていた。
この日は、元気になった八重歯男も学校に来ていて、
いつもの仲間と騒いでいた。
すれ違っても、目があっても、ありがとうの一言も言ってこない。
やっぱり最低だ。コイツは。
この日はたくさん宿題があったので、学校が終わるとすぐに家に帰った。
カフェに行かないのは本当久しぶり。
家に着くと、まずは冷蔵庫をチェック。
何もない。
分かっているのに、もう1度あけてしまった。
作っておいたハートの氷を一つほおばり、そのまま部屋に入った。
よーしやるぞー!
気合いを入れて、宿題をしようと教科書を開いた時、
1枚の紙がヒラヒラと落ちてきた。
【ありがとう 治樹】
えっ・・・いつの間に。
それから何だろう。
このドキドキ。
彼に腕をつかまれた時と同じ気持ち。
大嫌いなはずなのに、何度も手紙を見ては机の引き出しにしまう。
その繰り返しでこの日は宿題どころじゃなかった。