運命




私達は無言で歩いた。


ぎこちないわけじゃない。

気まずいわけじゃない。





安心感があったんだ。





中野は何も言わず私の隣を歩く。






そして、家まで送ってくれた。







「・・・ありがとう。」




中野は少し微笑み、


「・・・・ん。」





とだけ言って帰って行った。






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