運命
休み時間。
いつもなら教室で男子と遊んでる広がいなかった。
どこにいるのかなんてすぐわかる。
隣のクラスか・・・・・。
いちいち広を気にしてる自分に気付き、またいらついた。
「恵美〜?
どしたの。元気ないね」
雑誌読みながら香澄が首をかしげる。
「ん?
・・・・・・・んー。まぁ、失恋?」
半分やけで愚痴り始めようとする私。
「あぁー。
広に振られたかぁ。」
「えぇっ?!」
なんでわかるの?!
「見りゃわかるっつーの。
好き好きオーラ出てた☆」
なによ、好き好きオーラって。
まぁ、少なくとも広を好きだった頃はこんな暗いオーラ出してなかったかもね。
「あれっ、徹〜!
珍しいな。」
その声にふと顔を上げた。
中野だ・・・・・。
「お〜!
久しぶりだな!」
そのまま男子達と遊び始める中野。
どうしたんだろ・・・・・・・。
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