運命



「えーーー!まじで?!
よかったじゃんっ。」



昨日のメール内容を話すと咲は興奮しだした。


咲は昨日、私がメールしてる間は
友達がトラブルに巻き込まれたとかで、一日中大騒ぎだったらしい。




「よくもないよ。

あっちはまだ美愛ちゃんが好きだもん。」



そう言いつつも、どこかでドキドキしちゃってる自分がいて。


机に突っ伏し、顔だけを隣に座る咲に向けた。



「うんうん。
青春だよ、いいねぇ。」


なんて、親父臭いこと言う咲に、つい笑ってしまった。



「あーーー!
笑ったなぁ?!」


笑い声を響かせ、
それでも静まらないこの教室に楽しさを感じた。




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